外壁塗装ができる業者は大きく3つに分けられます。「ハウスメーカーなどの大手業者」「リフォーム業者」「地元の外壁塗装業者」です。
それぞれ体制が異なり、費用やサポートなども異なります。今回は、どのような特徴があるのかを比較してみます。
費用 | 安心・信頼 | 技術 | 融通 | |
大手 ハウスメーカー |
高い | 高い | 高い | きかない |
リフォーム業界 | 高い | 普通 | 普通 | きく |
地元業者 | 高い | 普通 | 高い | きく |
◆大手ハウスメーカー
【メリット】
・ハウスメーカーで新築をすると、定期的なメンテナンスを提案してくれます。建物のすべての情報を持っているため、安心して工事を任せることができます。会社が大きいため保証がしっかりしているのもメリットでしょう。
・多くの下請け業者とつながっているため、施主が希望する時期の工事が可能です。
【デメリット】
・実際に工事をするのは、下請け会社(地元の塗装業者や、下請け専門の業者)です。中間マージンが発生するため費用は高くなります。ハウスメーカーから下請け会社に十分な支払いがされない場合、利益を確保しようとして、雑・手抜きの作業をするケースもあります。ハウスメーカー側から下請け業者に情報がきちんと伝わらずにトラブルなどが発生することもあるようです。
・ハウスメーカーが塗料をセレクトしているため、選択肢が少ない、希望の塗料が使えないことがあります。
◆リフォーム業者
【メリット】
・リフォーム業者は塗装工事以外の技術も持っています。屋根や外壁の塗装工事と同時に、直したいところのリフォーム工事もしてもらえます。
【デメリット】
・リフォーム業者にはいろいろなタイプがあります。「もともとは内装を専門としていたけれど、サービスを広げるために外壁塗装をはじめた」というケースもあるでしょう。途中から塗装もするようになった業者と、最初から塗装を専門にやってきた業者とでは、技術・知識に差があります。リフォーム業者に塗装を依頼するのであれば、元々塗装を専門にやっていた業者、塗装工事の実績が豊富な業者を選ぶことをおすすめします。
◆地元の外壁塗装業者
【メリット】
・社内に職人がいるため、余計な費用が発生せず、工事費用を安く抑えられます。見積もりの依頼から契約、施工までを一貫して社内で引き受けてくれるので、施主の希望や不安などの情報も社内でしっかり共有してくれます。
・地元を拠点とする業者は、何かあった場合はすぐに駆け付けてくれます。
【デメリット】
・大手業者に比べ、インターネット上の情報が少ないため、質の良い業者を見つけにくいかもしれません。実際に塗装をした知り合いなどに工事はうまくいったか、不満はないかなどを尋ねてみるとよいでしょう。
・小規模な業者の中にも充実した保証を設ける業者が増えてきていますが、保証内容にバラつきがあります。保証がついていたとしても、数年後にその業者が廃業していて、不具合が起きても対応してもらえないケースも考えられます。
大切なのは目的にあった業者を選ぶこと
業者ごとに得意としている分野・特徴があります。その分野・特徴と自分の目的を合わせることが満足のいく工事にするためには欠かせません。
リフォームも検討しているなら、ハウスメーカーの定期メンテナンスを利用する、リフォーム会社に相談するのが良いかもしれません。外壁のひび割れが気になっている、建物の色を一新して印象を大きく変えたい、費用を抑えたいといった場合は地元の業者が力になってくれるはずです。
一口に塗装業者といっても、大きな違いがあることがお分かりいただけたと思います。一般の住宅の塗装であれば地元の業者に依頼をするのが賢い方法だと考えます。もし悪い評判があれば、その地域で仕事を続けることはできません。正直でていねいな仕事をしてくれるはずです。