いざ「塗り替えをしよう!」と決断したとき、多くの方は「どの業者に依頼したらいいのだろう」と迷うでしょう。インターネットで塗装業者を検索したり、訪問してきた業者に依頼したりするのが簡単ですが、それは危険!同業者としてはとても悲しいことですが、悪質な業者がいるのも現実です。今回は”優良な業者の見分け方”をご紹介します。
国民生活センターへの相談は数多い
独立行政法人国民生活センターには、リフォーム工事に関する多くの相談が毎年寄せられています。2021年は、「訪問販売」によるトラブルは6774件、「点検商法」によるトラブルは5154件に達したそうです。
ある日、「点検を無料でします」と訪ねてきて、「すぐに工事が必要な状態です」などと言い、契約を迫るようなケースが後を絶たないのです。センターに相談をするのは氷山の一角であり、トラブルに巻き込まれた方はもっと多いと考えられます。
(※独立行政法人国民生活センターでは、「屋根工事」「壁工事」「増改築工事」「塗装工事」「内装工事」をあわせ「リフォーム工事」としています)
信頼できる業者を見つけるための3つの方法
後悔せず、満足のいく塗装工事をするに、次のことを大切にしてください。
1.知人に紹介してもらう
実際に塗装工事を経験した知人に、どんな業者だったか、どんな施工だったか、良いことも悪いことも尋ねてみましょう。その知人が良い業者だと感じたならば紹介してくれるはずです。
注意したいのは、知人に紹介をしてもらうと、その業者を断りづらい、他業者の見積もりを取りづらい場合があることです。一度に話を進めずに、まずは実体験を聞き、その後で自分でホームページや口コミサイトで情報を得て、最終的に依頼するかどうかを決めてください。段階を踏むことで、納得して依頼ができるでしょう。
2.自分で探す
塗装工事の経験者が近くにいない場合、自分で探さなければなりません。業者のホームページを見るときには、「経営者や従業員の思いを自分たちの言葉で書いているか」「施工写真が掲載されているか」「古い情報で止まっていないか(更新されているか)」「会社の情報がしっかりと出ているか」といった点をチェックしてください。
外壁塗装業者ランキングサイトを活用する場合、上位に入っているから良いとは限りません。ランキングの基準が自分の価値観と合っているとは限らないためです。ランキングを参考にしつつ、自分でその業者の評価や実績を調べてください。
3.インターネットの一括見積もりサービスを利用する
こうしたサービスは多くの場合、事前にサービス会社が選んだ、もしくはそのサービスに加盟した業者を紹介するシステムで成り立っています。特定のサービスに頼らず、いくつかのサービスをのぞいてみてください。
複数の業者の情報を一気に得られる、「キャッシュバック」や「相談が無料」といった特典が付いている、早く業者を選べるといった点はメリットと言えます。
見積もりは複数社に依頼して
「業者選びに時間はかけたくない」と思うかもしれませんが、決して安くない塗装工事をするのですから、2・3社へ見積依頼をすることをおすすめします。じっくりと検討し、疑問を解決していくことは満足のいく工事をするために欠かせません。
見積り書内や相談時に、次の案内があったら危険なサインです。
<チェックポイント>
・オリジナル塗料を使っていると主張する
・足場は無料・サービスだとアピールする
・大幅な値引きを提案してくる
・工事費用は全額先払い制
・○○までに契約すると値引きをするなど、契約を急かそうとする
・自治体や大手企業と関連があるように見せかける
絶対にやめていただきたいのは、訪問してきた業者とそのまま契約をすることです!少し手間はかかりますが、真剣に業者選ぶことから塗装工事をはじめてください。